コラム

常識を疑うことが現状を変えるための第一歩

常識を疑うことが現状を変えるための第一歩
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

常識を疑え。

ほとんどの人がこの言葉を聞いたことがあると思いますが、実際に常識を疑うには日頃からちゃんと意識しておかなければならないのも事実。意識しておかないと、知らず知らずのうちに常識に流されてしまうからです。

私の経験上、ライフスタイルに関わることは周りに流されやすいことの一つです。

例えば、自動車の購入や保険の加入など。今の若い人たちは車を所有したいという人が減っていますが、私の年代では大多数が社会人になれば車を購入し、むしろ車を買わないほうが少数派でした。よく「車は買わないの?」と聞かれたものです。

車を買えば、税金やガソリン代などの維持費がかかります。維持費は、車に乗らなくても発生するのです。

例えば、軽自動車を購入した場合。どれだけ安く見積もっても月に2万円くらいの維持費がかかります。であれば、その2万円を今の家賃に上乗せして、車を必要としない利便性の高い駅近の物件に住むという選択肢もありですよね。

あとは、保険。保険はほかの何よりも盲目的に加入してしまいがちです。ただ、保険に加入することが必ずしも正しいと言えるのでしょうか。保険は、自分の身に何かあったために加入するものですが、月々の掛け金は馬鹿になりません。

例えば、怪我や病気をしにくい若いうちは、その掛け金を投資に回して増やすことも可能です。結婚したあとは自分の身に何かあったら残された家族が大変なことになるのは分かります。でも、毎月支払う保険料を積立投資などで運用していけば、死亡保証で10年掛け捨ての1,000万円保障と同程度を貯めることは可能です。

実際に、妻と財布を分けている私自身の貯蓄(金融資産含む)だけでも、まもなく1,000万円を達成できる見込みです。このように、周りの意見に流されずに自分なりに考えて判断することができるようになるために大切だったと思えるのが、勉強です。

とは言っても、学校のように役に立たないことを学ぶのではありません。大切なのは、実学です。実際の生活に使える知識を学ぶことが大切なのです。慶應義塾を創立者である福沢諭吉も、名著「学問のすすめ」の中で、実学を学ぶことの大切さを説いています。

お金や経済、生活の知恵について学ぶことが大切なのです。手っ取り早いのが、お金について学ぶこと。お金は生活のほとんどのことに関わってくるので、まずはお金について学ぶことが生活を見直すためにとても有効です。

学ぶと言っても、特別なことをする必要はありません。例えば、銀行に貯金をしたら利息はいくらになるのか。一方で、投資をするとどれくらいのリターンが見込めるのか。それらを比較したとき、どのようなメリットやデメリットがあるのか。自分が興味のあることを一つずつ調べていくだけで将来的にはそれらの知識が繋がるようになり、最終的に自分の考えとしてまとめることができるようになります。

車を買うのか、その分を家賃に充てて駅近に住むのか。保険に入るのか投資で増やすのか。自分にとってどちらがベストなのか。これを判断するために知識が欠かせないのです。

知識がなければ、判断することは愚か、たとえ騙されてしまったとしてもそれに気づくことすらできないのです。まずは、常識を疑う。これが、現状を変えるための第一歩です。